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【ラペオニアインタビュー⑪】創作テーマは「自分の居る人の世とはまた別の人の世の文化」。美しくしなやかな青年たちで体現───ホンダソウイチさんにインタビュー!



■Profile

ニックネーム:ホンダソウイチ

ツイッター:@aonowaisyatsu

出身地:日本

職業:イラストレーター、展示主催











■Art Gallery



───まずはじめに、簡単な自己紹介をお願いします!


「ホンダソウイチと申します。普段は自主制作を中心にしており、自身の個展や合同展の主催等を主にやっております」




───絵を描き始めたのはいつ頃からでしょうか?また、美術系の学校などに通ったことはありますか?


「幼少期の動物が好きになった辺りからおそらく描いていたと思います。当時はあまり人間らしい姿の絵は描いていなかった気がします。学校は絵というよりもデザインを学ぶ様な所へ通っていました」


───甘美で仄暗い雰囲気漂う絵柄がツボに入りました…絵を描く上でのテーマやモチーフはなんでしょうか?創作する上でこだわっている部分も併せてお聞かせください


「光栄なお言葉を感謝致します。作品でテーマにしている事は自分の居る人の世とはまた別の人の世の文化です。僕はずっとファムファタールかつマリア的な存在を求めており自分と同じ本当の人間をモチーフに描いていてはそれにはあまりにも役不足だと感じていまして、人間の僕から見て人間のように見えるけど恐らく同じでは無く似て非なる倫理観や文化の元に穏やかに暮らす今の彼等の姿に至りました」



「最もこだわっている点は仕草です。柔くしなやかで品がありつつ一抹の妖しさを感じさせるような振る舞いが指先にまでしっかり至っている事を良しとして描いています。これを描かねばならぬという使命の様な物に気が付き初めたのが実のところ1~2年辺りの事でありまして今も日々彼等の文化への理解を深め続けている状態です」



───現在に至るまで、ご自身の嗜好に影響を与えた作品をお聞かせください


「小説では『薔薇の獄』(中井秀夫)、『殉教』(三島由紀夫)、『花のノートルダム』(J・ジュネ)で絵画では『プリマヴェーラ』(ボッティチェリ)、『グランドオダリスク』(ドミニク・アングル)、『お仙と菊之丞とお藤』(鈴木春信)です。映画はリサンドロ・アロンソ監督の『約束の地』です」


───続けて尊敬するクリエイターさんを教えてください


「漫画家の三浦建太郎先生です」


───キャラクターが纏っている服装や特徴的な背景はどのようなところからインスパイアを受けているのでしょうか?


「中世〜20世紀初頭辺りの装いが特に好きでして、彼に着けさせる衣装はその年代のテイストを交えながら美しい体を堂々と気高く在らせるような形をとる事が多いです」



「肌の露出の多い装いも多々あるのですが特にいやらしい物としてではなく美しさを誇示する様な意思の物として描いています。それ故に布面積の少なさに対して恥じらうような仕草は基本的にしません」


───創作されているキャラクターたちに名前や関係性がありましたらぜひお聞かせください!



「名前や関係は図の通りです。BLというよりも百合の様な関係性に近いイメージです」


───また、ご自身が今まで描いた作品の中で1番印象深い作品は何ですか?そう感じたエピソードも併せてお聞かせください


「chéri cocoは聖展という合同展で展示をした絵です」



「自分の最も描きたい像を決定付ける思い出深い展示会でした。優しく思慮深く穏やかでありながらも自分にとっては十分に傾国の者の姿だと描いて時間が経った今も尚思います」


───今後、挑戦してみたいことはなんでしょうか?


「お人形やフィギュアも大好きなのでいつか立体造形もやりたいです」


───インタビューありがとうございます! 最後にファンに一言お願いします!


「展示会やネットで絵を見てくださっていたりお迎え頂いた作品を大事にしてくださったりしている皆様いつも本当にありがとうございます。これからも彼等を彼等らしくより美しく表現できるように技術を磨き精進致しますのでのんびり温かく見守って頂けましたら嬉しいです」


 

■ライタープロフィール

ニックネーム:sasamoto chihiro

出身地:日本・東京都

ツイッター:@tiam_00

自己紹介:2021年に日本大学芸術学部文芸学科を卒業後フリーでライターをしております。


アニメ文化とアンティーク雑貨と絵を見ることが好きで、物語だと西洋ファンタジーやバトル系、耽美さを含んでいるものが好き。おすすめされたらオールジャンルなんでも見ます。


現在は「アニメイトタイムズ」「クウネル・サロン(マガジンハウス社)」などで活動中。


 

ラ・ペオニア運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。


多言語(日中英)翻訳と情報発信のサポート、ビジネスチャンスのクロージング斡旋も行っております。インタビューや業務提携などのご希望がある方は、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡くださいませ。

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