■Profile
ニックネーム:Fabri
SNS:@aifuuuu
出身地:中国
職業:学生
出身学校:上海交通大学(大学)
ロンドン芸術大学UAL(修士在学中)
専攻:ビジュアルコミュニケーション(大学)
MA Illustration(修士課程)
■Art Gallery
日本のファンも急増中!注目の天才肌クリエイターの素顔に迫る!
──まずは自己紹介をお願いします
「中国出身のイラストレーター、Fabri(ファブリ)と申します! 大学では中国の上海交通大学のビジュアルコミュニケーションを卒業しました。現在はロンドン芸術大学修士課程在学中でして、専攻は「MA Illustration(イラスト専攻)」です。絵を描くこととオリジナルキャラクターを作るのが大好きです」
──今はロンドンに留学されておりますが、留学生活中の出来事などを教えてください
「今はロンドンにいますが、コロナの影響でほとんどがオンライン授業になってしまい、外出はすくないです。面白いことと言えば、最近進行中の学校の課題に、なるべく自分のオリジナルキャラクターを入れる形で仕上げようとしています!どんな評価になるかワクワクします!」
──イギリスの文化や食べ物など、魅力を感じる部分は? 作品がイギリスのアートスタイルに影響されていますか?
「子供の頃からイギリスの文化が好きで、ビクトリア朝時代もエドワード朝時代もとても魅力的です。暇があればイギリス有名な美術館を巡っています(最近はコロナの影響で制限が厳しくなってきたが…)
イギリスの食べ物ですね……噂ほどまずくはないですよ。スーパーで売っているポークパイもかなり美味しいです。
まだロンドンにて来て数ヶ月しか経っていないので、芸術スタイルにどう影響を受けたかは、まだわからないですが…でも結構視野が広げられた気がします」
──現在創作中の作品と、そのストーリーをご紹介ください
「現在創作中の作品はオリジナルマンガの『Lowlands』と『Lynch』です。具体的なストーリーはまだ公開できませんが、ぜひ楽しみにしてくださいね!代わりに写真を載せます(中国語のものですみません、雰囲気が伝わればと思います)。」
──オリジナルキャラクターとストーリーの背景はどうやって考えていますか? またインスピレーションの元を教えてください
「特に難しいことは考えてなく、ただただ自分がキャラクターの創作が好きだからインスピレーションが生まれるのだと思います。まずはオリジナルキャラクターの設定を描きます。そしてそのキャラクターの人生を考えると自然に頭の中から物語が湧いてきます。
自分が最も影響を受けた作品はフアン・ルフォ氏の『ペドロ・バラモ』とT・S・エリオット氏の『荒地』です。読むと新しい世界が開かれるような気がします。自分の作品創作においてこの2つの作品の影響は大きいと思います!ご興味ある方はぜひ読んでみてください!」
──Fabri先生の絵柄、タッチと色使いは非常に独特なセンスが感じますが、自分のスタイルを見つける方法を教えてください
「ありがとうございます。実は、最初は自分のスタイルを見つけることを特に意識していませんでした。感覚の赴くままに絵を描いていて、他人の作品もあまり参考にしていなかったです。そしてある程度経験を積むと「自分の好きな表現方法はこれだ、この描き方なら上手にできる!」と自然に体得していき、そうして自分のスタイルになったのだと思います。これは随分昔のことで、その時は自分の絵は未熟で造形的にも間違いだらけでしたけど「自分のスタイルで表現すること」に意識をしはじめたんです。
それから、自分と似たようなスタイルで描かれている他イラストレーター先輩たちの表現手法を分析参考し、自分の創作に取り込むようにしています。また自分のスタイルがある程度出来上がると、そのスタイルをベースとした表現のアレンジと試行錯誤もします。たとえば、いつもアンビエントカラーを使い厚塗りで描いてきましたが、それを捨ててベタ塗りだけでのイラスト表現もチャレンジしたりします。ビジネスの依頼は描き方の指定がありますけど個人創作の場合は縛りがなく自由にやっています」
──Fabri先生の作品は、PIXIVの『VISIONS 2022 ILLUSTRATORS BOOK』に選ばれましたよね!
「ツイッターで出版社からメッセージを受け取ったんです。自分の表現に注目してくれてとても嬉しく感じます」
──Fabri先生の創作において発想やアイデアを集める方法を教えてください
「自分は小説と詩を読んだり、映画を見たりして他の人の知恵を参考にします。そして自分のオリジナルキャラクターのストーリーを考える時、自然に絵の構図が頭に浮かび上がります。またよくPinterestとWIKIを使って参照資料やネタを探します。美術館も感性的な刺激を貰える場所でよく訪れます」
──創作の時期はどんなスケジュールでしょうか?
「非常にいかれたスケジュールですね(笑)……夜はいつも徹夜してしまい、午後に目を覚ますのが一般的です(みんな真似しないで!)。少しノーマルな生活スタイルに戻ってもまたすぐに狂ってしまいます」
──過去に手掛けた商業プロジェクトを教えてください。
「仕事の原稿は公開できませんが、タイトルならお伝えできます。DeNA様の『神撃のバハムート』カードイラスト案件、NetEase様の『永遠の七日の都』プロモーションイメージ案件、また新鋭化粧品ブランド「花知暁FlowerKnows」のメイクアップパッケージイラストにも参加しました」
──今後の作品と将来の理想的な創作スタイルについて教えて下さい
「ずっとずっと、自分のオリジナル作品を作り続けたいと思っています!ただ生活費が足りなくなっちゃう時はイラストの仕事を受けます(笑)。
理想はオリジナル作品だけで生活を成り立つことです。 まだ現実的ではありませんが…実際、自分は創作以外のことに対して興味が薄くて、個人HPやオンラインストアはやりたくないですが、オリジナル創作経費を稼ぐために、なんとか頑張ってやっていました。実はそういうあまりにビジネス的な事については、やった後に「もう二度とやりたくないなぁ」と毎回思いますが……。今後は色々と自分に合うスタイルに変えていきたいと思っています」
──好きな芸術流派と、尊敬するアーティストと作品について話してください
「様々な表現手法が好きです。斬新さがありクリエイティブ性溢れる作品ならどんなジャンルでも楽しく鑑賞します。一番好きで且つ尊敬するアーティストと言えばやはり旧ソ連映画監督のアンドレイ・タルコフスキーです。彼の代表的な名作『ノスタルジア』が大好きです。また『ストーカー』もとても気に入りの作品でお勧めしたいです。独特の映像美で心を震わせる素晴らしい作品なので、皆さんもぜひ見て欲しいと思います!」
──日本の好きなアニメやマンガの作品はありますか? また作品から影響を受けたことがありますか?
「好きな作品と言えば数え切れないほどありますね! 少々渋いかもしれませんが、『モノノ怪』、『新世界より』、『天使の卵』のアニメが好きです。またマンガ作品と言えば望月淳先生の『パンドラハーツ』は素晴らしい作品で、私のファッションセンスに影響を与えたと感じます」
──日本にきたことはありますか? 訪れた感想をお聞かせください。
「大学時代に一度日本を訪れました。日本のデザートがとても美味しくて最高です! 帰国後も購買代行さんに頼んで買っています! コンビニの食べ物も美味しいです。 ファミリーマートは世界征服すべきです(笑)」
──お疲れ様です。それでは、日本の読者へのメッセージをお願いします。
「最後までお読みくださいまして、誠にありがとうございます。実は最近日本式のマンガ創作にチャレンジしていますが……なかなか文字縦書きのレイアウトに慣れていません。それを克服する為に努力します!ぜひ宜しくお願い致します!」
最前線で活躍する170人のイラストレーターが参加したpixiv総監修のアートブック『VISIONS 2022』が発売しました! Fabri先生の作品も入っています。ご興味がある方はぜひチェックを!
Fabri先生のオリジナルマンガ最新情報もホビーテレパにて告知していきます!続報をお楽しみに!
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