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【ラペオニアインタビュー52】「美しさに毒を入れたり、美しさと同居する痛みや醜さを描くのが理想ですね」――漫画家兼イラストレーター・星樹スズカさんにインタビュー


■Profile

ニックネーム:星樹スズカ

エックス:@szk_stellagi

出身:日本

職業:漫画家・イラストレーター








■Art Gallery



――まずはじめに、簡単な自己紹介をお願いします!


「星樹スズカ(ステラギスズカ)と申します。現在漫画家とイラストレーターをしております」


――絵を描き始めたのはいつ頃からでしょうか?また、美術系の学校などに通ったことはありますか?


「絵自体は物心ついた時から描いていました。高校は進学科コースだったので、部活を美術部にしたり、土日に画塾に通って美大進学を目指し、無事卒業しました」



――これまでに参加した商業プロジェクト、及びビジネス活動歴について教えてください。


「漫画制作とイラスト制作をさせてもらっています」


●作画連載中

『悪役令嬢の矜持~婚約者を奪い取って義姉を追い出した私は、どうやら今から破滅するようです。~』



●過去作

『空蝉の卵』 ガンガンjoker読切

『氷蜜』ジャンプSQ読切

『I love doll』ジャンプSQ RIZE読切

『腐れ切って生命、穢れ堕ちて林檎』ジャンプSQ CROWN読切

『Morning Beauty~目覚める森の美女~』ジャンプSQ CROWN読切(デビュー作)

『プロポーズ』ジャンプSQ CROWN読切(デビュー作)

イラスト


めろんぱーかーオリジナルMVイラスト


『赫醒のフラグメント』 オリジナルMVイラスト



――耽美さやどこか仄暗さを感じる作風が気になりました。作品全体のテーマをお聞かせください。


「美しさに毒を入れたり、美しさと同居する痛みや醜さを描くのが理想ですね。内に秘めていた熱情と、皮膚の下に潜む罪悪感、本性が晒されたりするのが好きです」



――現在、『悪役令嬢の矜持』という漫画を連載中とのことですが、漫画を描き始めようと思ったきっかけはなんでしょうか?


「小さい頃から漠然と漫画を読んで漫画家になりたいと思っていた気がします。中学生前後から描き初めてはいましたが、投稿を意識して描き出したのは18歳からだったと思います」


――初期の方に描かれた漫画を見せていただくことはできますでしょうか?


「投稿を意識した漫画を描き始めた頃は異能力バトル百合漫画を考えていました。バトル漫画の中での感情のやり取りが好きだったので。女と女の感情をぶつけ合う漫画を描きたいと思っていたのですが、何度か描いてバトル漫画を描くのが向いていないとわかった為、バトル漫画要素を抜いた当時構想してた百合漫画を4pに仕立てたものをtwitterに投稿しました。こちらになります」



「バトル漫画展開だと主人公はふゆではなくなつ姉で、姉妹仲がままならぬ仲、死別した長女と似た雰囲気の女子が現れて…という内容でした」


――こちらの作品もですが泣き顔や笑顔などの表情が特に印象的でした。どのようなところからインスピレーションを受けていますか?


「泣き顔にはその人の素や本性が出ると思っているので、印象に残っているのでしたら幸いです」


「1番好きな漫画が冨樫義博先生の『HUNTER×HUNTER』なのですが、初めてジャンプ本誌で蟻編を読んだとき「なんて感情が伝わってくる表情なんだろう」と衝撃を受けました。そこからより一層感情が伝わるよう、意識して描きだしましたね。衝撃を受けた場面や技術は他にもあるのですが、技術に圧倒されたのはそこからでした」


――ご自身が今まで描いた作品の中で1番印象深い作品は何ですか?そう感じたエピソードも併せてお聞かせください。


「『Morning Beauty~目覚める森の美女~』 (去年Twitter(現X)に載せた作品)です」


▲『Morning Beauty~目覚める森の美女~』冒頭10P


「発表時は2017年と昔の作品にはなりますが、当時自分が持っていた価値観や好きを詰め込んで、一つの作風を確立できた作品だと思っています。これを発表して、女装男子を好きになったという声を聞けたのも嬉しかったです」


――何か告知がありましたらぜひ。


「今年の3月に自分が作画を担当している『悪役令嬢の矜持』の単行本1巻が発売されました。続巻の2巻は夏頃に発売しますのでお待ちくだされば幸いです。また、近いうちに読切が発表されます」


「そしてこちらはまだ先の話なのですが、昨年5月に出した同人誌の『どうかそれに気づいても』の連載が決定しました。開始は現在夏頃を予定しております。同人版からブラッシュアップしたものの連載なので、内容やタイトルは異なるのですが、より良いものをお届けできるよう鋭意制作中なので、楽しみにしてくださると幸いです」


――インタビューありがとうございます! 最後にファンに一言お願いします!


「ここまで読んでいただきありがとうございます。ここまで読んでくれた方の期待にお応えできるよう、今後も創作に励んでいきます。また新たな挑戦をしていって、その度に色々なことを吸収して、作品に繋げていけるようになって、これまで応援してくれた皆様にお返しできるようになるのが目標です。どうかこれからも見守ってやってくださると幸いです」


 

■ライタープロフィール

ニックネーム:笹本千尋 -sasamoto chihiro-

東京都在住

ツイッター:@tiam_00 

自己紹介:2021年に日本大学芸術学部文芸学科を卒業後フリーでライターをしております。


 

ラ・ペオニア運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。


多言語(日中英)翻訳と情報発信のサポート、ビジネスチャンスのクロージング斡旋も行っております。インタビューや業務提携などのご希望がある方は、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡くださいませ。


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