今回は、9月28日〜30日に原宿デザインフェスタギャラリーWEST1階1-Bにて開催されていたイラストレーター・漫画家のなご村(@nagomurasan)さんの個展「にじゅうまる」をレポート。
△個展「にじゅうまる」キービジュアル
女の子のまるっとしている可愛らしい頬の曲線が印象的で、緩くふんわりとした雰囲気が魅力的な作品たちが会場の至るところに展示されていました。今回は、なご村さんと共に個展についてや作品についてご紹介していきます。
■Photo Gallery
――まずはじめに、簡単な自己紹介をお願いします！
「丸顔の女の子を描いています。メイドさんをたくさん描いていましたが、最近はメイドさん以外の女の子にも挑戦しています」
――今回は二度目の個展とのことで、個展「にじゅうまる」のテーマや由来をお聞かせください
「個展が2回目というのと、丸顔の女の子の「まる」をとって「にじゅうまる」にしました」
△一部販売グッズ。アクリルスタンドは表裏で異なる表情に…！
――特に印象に残っている作品はどれですか？
「個展のDMに使用したメインビジュアルのイラストの「スマホいじり」と、「スク水」が印象に残っています」
「人がたくさんいると腕や足がたくさんあって気持ち悪く、奇妙な感じがするのが好きで描きました。どの女の子も決めポーズみたいなシャキッとしたポーズではなく、だらけているような力の抜けたような姿勢になるように気をつけながら描きました」
――こちらの２作品に描かれている女の子は同じキャラでしょうか？
「スマホいじりは1人の女の子をたくさん描いていて、スク水はひとりひとり異なる女の子です」
――そうだったんですね！また、シリーズものがあればぜひ教えてください
「「ナースと虫歯ちゃん」と「大量発生」はどちらもバイキンの女の子を描きました。2人組というテーマが好きで、同人で女の子2人の漫画も今まで2作品描きました。2人組の中でも異なる要素を持った対になる2人組が好きです。そんな趣向もありナースと虫歯ちゃんという2人を描きました。「大量発生」は、小さい菌がたくさんいる感じを出したくて、色んな表情をしたバイキンの女の子を総柄のようにキャンバスに敷き詰めました」
「「さぼりメイド」と「にんじんを食べた日」は、どちらもメイドさんの絵ですが、2人は異なる人物です。「さぼりメイド」は、誰かの一人暮らしの部屋でメイドさんがメイドらしい仕事もせずサボっているところを見つかってしまった！みたいな絵です。漫画や小物にもこだわって描きました。「にんじんを食べた日」は、男の子が初めてにんじんを食べてくれて喜んでいるメイドさんの絵です。どちらの絵もお屋敷ではなく日常によくある風景の中にメイドさんを描きました。ちょっと不思議な感じがあると思います。メイドさんも男の子と一緒に食卓を囲んでいるのもあえてそう描きました」
――女の子を描く上でのこだわりポイントは何ですか？
「自分が丸顔を描くのもあり、丸顔を描く他の作家さんを気にしているのかもしれませんが、最近丸顔を描く方が増えてきた気がします。顔が丸顔だとデフォルメが効いた絵を描く方が多いイメージですが、私は服や小物や体などを描くことが好きなので、リアルとは言えないけどデフォルメでもないような、自分の中でちょうどいいバランスで描きたいなと思っています」
「女の子特有の柔らかさが伝わるような絵になるように、線の引き方や塗りのグラデーションなどにも気をつけています」
△会場では無料配布のイラストも
――ありがとうございました！それでは最後に、ご来場者様へ一言お願いします！
「この度は足をお運び頂きありがとうございました！楽しんでもらえていたら嬉しいです。来場して頂いた方々の生の反応を見ることができてこれからも絵を描くぞという気持ちが強まりました。これからも絵や漫画を描くので、見守ってくれたら嬉しいです。本当にありがとうございました」
■ライタープロフィール
ニックネーム：sasamoto chihiro
出身地：日本・東京都
ツイッター：＠tiam_00
自己紹介：2021年に日本大学芸術学部文芸学科を卒業後フリーでライターをしております。
ラ・ペオニア運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。
多言語（日中英）翻訳と情報発信のサポート、ビジネスチャンスのクロージング斡旋も行っております。インタビューや業務提携などのご希望がある方は、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡くださいませ。