■Bistoria Bar Tenn
住所:東京都文京区湯島3丁目36−8 203
営業時間:13時~17時/18時~23時
不定休
今回は東京・湯島にあるドールが楽しめる飲食店「Bistoria Bar Tenn」のディナーに行ってきました!
扉を開けると目の前には数十体のドールたちがお出迎え。食事の後には、Bistoria Bar Tennの店主さんにインタビューを実施!料理人として、またドールオーナー歴10年を超えるからこそ感じることをお話ししてくださいました。ぜひご一読ください!
――それでは、簡単な自己紹介をお願いいたします!
「Bistoria Bar Tennの店主です。よろしくお願いします」
――ドールを置いている飲食店はあまり見かけない…というかラペオニア編集部が知っている限りでは唯一のドールが楽しめるお店だと思います。お客さんの層はどのような方が多いですか?
「会員制とかではないんですけど、どちらにせよドールオーナーさんしか来ないですね。一般のお客さんは断っちゃっているので…。完全予約制です」
――そうだったんですね!
「お店を始めた頃に、ふらっと来店されたサラリーマンが居たのですが騒がしかったり、人のドールを見てギョッとしたりしたんです。そういったリアクションって嫌だなと思ったんです。初めの頃はね、部屋の奥にしかドールを置いてなくて。月曜日から金曜日ぐらいまでは、(ドールが置いてある場所は)カーテンを閉めて営業していました。だけど、ありがたいことにドーラーのお客さんも増えてきたので「もういいか」って。今は全面的にドールを飾ってます」
――お店そのものはいつ頃から始めたのですか?
「5年前ですね、2018年8月1日です」
――インタビュー前にディナーを頂いたんですけど、すごく美味しかったです。以前も飲食業をなさってたんですか?
「ずっと飲食ですよ!高校中退してからもう30年近く料理してます。古いとこだともうなくなっちゃったのかな?大倉系列のレストランが有楽町にあって、そこで一番最初に修行で入って、 5年くらい勤めてました。そして途中で1回サラリーマンを挟んで、だけどやっぱり戻りたいなって思いました」
△日替わりメニュー
――ご自分のお城を持つきっかけになったことは?
「自分で店を持つとやっぱりリスクでかいじゃないですか?雇われてるとあまりリスクがないと思ったんですけど、実際責任者やらされたりとかだといっぱいあるんですよ。「責任者をやるんだったら自分でお店やるのと変わらねえじゃん」って(笑)でも前に働いてたところは14年ぐらい居たんですけど、立ち上げ工事の段階だったので「お前が来るから店を作ったんだ」っていう感じですぐには辞められなかったんです」
「料理はずっとやってたんですけど、ドールは10年くらいしかやってないんですよ。店を辞めようと思ったちょっと前ぐらいにドールに出会って、ドールを買ってイベントに行ったりしてました」
――どのようにしてお店の知名度は広がっていったのでしょうか?
「主にTwitterだと思います。ドーラーさんの口コミだと思います。僕自身も、がっつり食事ができてドールの交流会ができる場所があればいいなと日々思っていました」
――何がきっかけでドールにはまったんですか?
「最初はインターネットでネットサーフィンしててリアルな人形の画像が出てきて、すごい世界だなと思って。ちょっと面白そうだなと思って、ちっちゃいやつから入ろうと思ったんですけど、全くわかんないですよ…(笑)当時mixiをやっていて、その時はちょうどLINEが出たばっかりだったのでLINEのグループチャットに招待されて。そのグループに入ったら、どこで何が売ってるとかドールについて全部教えてくれたんです。そのドールのグループチャットで皆と仲良くなったり、どうこうしているうちにどんどん詳しくなっていきました。僕はSDから入りました」
――お店の中のドールの数、すごいですよね。お持ちのドールは全体で何体ぐらいですか?
「店で40ぐらいで家にも同じくらい置いてあるので、大体100いかないぐらいかな?」
――すごい!店内を見ていると白髪や銀髪の子が多いなって思ったんですけどお好みなんですか?
「そうですね。まぁ自分が白髪だから(笑)」
――なるほど!ドールをお迎えする時のポイントとかありますか?
「あんまりないですね。来てくれた子がご縁なので。好みなのはね、ツンツンしている子が好きですけど、お迎えしてみるとツンツンしていなかったり(笑)」
――あ〜!店内に置いてある子たちはお客さんも触ってもいいのですか?
「断りを入れてからならOKです。例えば、DDオーナーさんがキャストの扱いに慣れていなかったりとか、ドールの種類によっても扱いが違うので無言で触るのは禁止ですね」
――本当にちょっとした撮影スタジオ並みに機材も揃っていますよね。ちなみに店名の由来をお聞かせください。
「うちの店長はドールなんですけど、Tenn君っていう男の子なんです。店名はそこからきています。XのアカウントもTenn君がポストしてるみたいな感じです」
△店長・Tenn君
――そうだったんですね。長年、ドール業界を見てきてドールオーナーさんの年齢層はどのくらいの比率だと思いますか?
「いや〜。ドールは年齢性別関係ないですね。人形に関してはね、もう予備軍がいっぱいいるんですよ。親がドーラーだったら大体子どももドーラーになることが多いんです。あとは姿形が違うだけで、例えばシルバニアとかリカちゃんとかを好んだり愛たりする気持ちに近いところがあるんです」
――幼い頃にリカちゃんやぽぽちゃんで遊んでいた方も世の中にはたくさんいると思います。そう考えると皆さんドールに沼るポテンシャルを持っているのかも知れませんね。
「今はドールが趣味として確立されてきて、SNSが普及したことにより交流のツールとして使われている部分もありますけれども」
――たしかに、ドールを持っていないとドール界隈には入れないですものね。
「でも車を持っていないと車の界隈には入っていけないし。音楽もそうで、例えばとあるDJが好きでクラブに通わないとリアルで楽しんでいる同志には巡り会えないじゃないですか。それとやっていることは全く同じで、そこでどれだけ相手のことを思って尊重しながらお付き合いができるかもどこの界隈でも同じことだと思います」
「僕的にはお客さんが増えた分、仲間が欲しいんです。同業者が…そうしないと界隈が大きくならないので。そういった点でTinyFoxは本当にいい起爆剤になっていると思います(笑)MDが強すぎますね」
――ドールの先輩として何かアドバイスはありますか?
「え〜。でもね、結局のところ腐らず続けてるのが強いですよ」
――ちなみに、情熱が衰える原因っていうのは何ですか?
「人間関係とかじゃないですか?面倒臭くなるんですよ。でもこれも全てにおいて言えることだと思います(笑)」
――たしかにそうですね。ありがとうございます!それでは最後に常連さんに一言お願いします!
「常連さんあってのお店なので、常連がいる限り続けられたらいいなと思います。体に気をつけて。お互いに。フハハ(笑)…はい、こんな感じです。ありがとうございます。お粗末様です」
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