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【ラペオニアイベントレポート⑨】GALLERY IRO@吉祥寺にて開催中、作家・𝚗°𝚗° さんの初個展「白昼夢」をレポート!

今回訪れたのは、吉祥寺のGALLERY IROにて8月10日〜13日で開催の作家・𝚗°𝚗°(@nono00129) さんによる初個展「白昼夢」。



それでは早速、本展の様子を𝚗°𝚗° さんと対談しながらお届けしていきます!


■展示風景


――それでは、まず初めに本展のテーマ「白昼夢」についてお聞かせください。


「全体的に白っぽく空白がある絵が多いと思うのですが、真っ白な空間で夢心地のような少しふわっとした雰囲気とか現実っぽくはない感じの絵が多めにはなっています」



――全体的に白を基調としたものが多いのですね。


「そうなんです。こちらはメインビジュアルにもなっている「白昼夢」という作品です。ちなみに、全作品アナログで、水彩やアクリルなどを使っています」



「丁度、この作品たちが縁にアクリルのホワイトを使っている作品です。左の作品は1番女の子らしいというか…可愛い色を使いたくて描きました」


――たしかに、ドレスもピンクですし…他の作品は白や黒といったぱりっとした作品が多いですね。


「そうなんです。ザ・女の子を描きたくて。よく見ると(白色で)心臓を描いているのですが、ちょっとグロテスクな感じというか、女の子のどろっとした部分を入れつつそう見えないように描こうと思って描いているので、重た過ぎないけど不思議な感じに見えるようなっていると思います」


「隣(右)の作品は、元々“牡蠣”の殻を描きたくて、でもそのまま描いても面白くないなと思って。女の子の上にある真珠を月に見立てて描いています。貝の中をゆりかごに見立てて、女の子は寝ているんですけど、ただ横になって寝ているよりは立っている方が普通じゃない、不思議な雰囲気が出ると思うのでそうしました。子守唄や波の音を聞いているイメージです」


――牡蠣にこれだけ様々な設定というのでしょうか、考察できる部分がもりだくさんで素敵なコンセプトですね。



「左の「一等星」という作品は最近描いたものです。これはもう本当に夜空の中に一つだけある星をイメージして描いていて、ちょっと特別感あるじゃないですか…いっぱい星があるというよりは一点だけ月の横にちょっとあったり、その特別感っていいなぁと思っていて。冠を被っているのも、特別感を演出しています。(背景の)静かな夜空に混じった白いもやはあえて入れていて、雲の影をもやもやで表現しています」


――そうだったのですね。隣の作品はちょっと今までと異なりダークな感じですね。


「ちょっとこれは暗めの雰囲気で」


――差し色に赤が入っているのもちょっとポイントかなと感じました。


「うんうん。上のリボンでがんじがらめになっているような(女の子)の気持ちの面を表現していて、リボンに絡まった薔薇と女の子の心情が繋がるようにしました」



「これは「赤い旗」のシリーズで、だいぶ前から描いています。結構自分でも思い入れのあるシリーズなので持ってきたいなと思って。左の作品は明るい感じではないのですが、旗は華やかで綺麗だけど、それだけじゃない、自分の中の悩みや重みを旗で表しています。逆に右は明るいイメージで旗を使っていて、落ち着いて静かな感じでちょっと勇気が出るような雰囲気があればいいなぁと思って。同じ赤い旗なんですけど、全然考えている部分が違うというか…」


――旗の赤も、見ると結構色々な種類の色がまだらに連なっているなぁと。たなびいている感じがすごく伝わります。



――結構、白い髪や肌の子が多い印象を受けたのですがアルビノとかではないですか?


「あ、アルビノも好きなんですけど。もちろん黒髪も好きですし、だけどずっと「白」に特別感がある気がしていて。余白に合わせた時にあまり絵が濃すぎるとバランスが取りづらくて、ふわっと溶ける感じが欲しかったので、そうなると肌や髪の毛を白やグレーっぽい感じにした方が馴染むかなと思っています」


――そう考えると、左の月の作品は黒の面積の方が多く割と特別かなと感じました。


「そうですね、これは月に会いたいというよりは、月を誰かに重ねて考えるとしっくりくる絵なのかなぁと思っています。なので、見る人によって相手は変わってくると思います」


「この作品は、元々“鬼灯”を描きたいなと思っていて、その時に鬼灯をすごく見せたかったんです。でも人も画面に入れたい、その中でなんで女の子を裸にしたのかというと布があるとそこも描き込んでしまうので…葉や鬼灯の描き込みを見て欲しくてあえて裸にしました」


――この作品は、すごいバランスだなと感じていて。よく肌露出があると邪な気持ちで見る方が多いように思うのですが、それを感じさせないというか。


「やっぱり裸っていうと嫌だな〜って思う方がいるじゃないですか。なのであんまり描かないようにはしているのですが、もし描くことになった際に裸に対する「う…」っていう不快感を持って欲しくなかったので、それは結構意識して描きましたね」


――女の子の顔や足先には薄橙色が乗っていて、体の部分が薄く見えます。ここもあまり目立たせないための工夫なのかなと。



「これはSNSでお題を募集した際に、鉱石の写真をいただいて、そこからイメージしました。その石が木とかが生えているように見える石だったんですよ。なので下の黒い部分からインスパイアされています」



――そしてこちらは最後の2作品ですね。リボンもお好きですか?


「そうですね。(左)リボンを描くのが好きで、リボンが女の子の細い身体に纏わりついていると綺麗だなぁって。あんまり画面に色々あり過ぎても、余白を作った意味がなくなってしまうので、お花とかリボンが1番絵に馴染む気がします」


「(右)こちらも女の子らしい絵なのですが、表情を見てもらえばわかるように楽しい絵ではないんですよね…人でしか埋めることができない溝をふたりで補うような。足元など、周りを明るくしているのは対比です。表裏一体な感じを出したくて珍しくふたりの構成で描きました」


――ありがとうございます!それでは最後にご来場してくださった方に一言メッセージをお願いします。


「遠方からも来てくださった方もいたようで、すごく嬉しいですし、初めての個展だったので来てもらえるかすらも分からなくて。初日も予想していたより来てくださって嬉しいし、楽しみにしてもらえて良かったです。ありがとうございます」


 

■ライタープロフィール

ニックネーム:sasamoto chihiro

出身地:日本・東京都

ツイッター:@tiam_00

自己紹介:2021年に日本大学芸術学部文芸学科を卒業後フリーでライターをしております。


現在は「アニメイトタイムズ」「クウネル・サロン(マガジンハウス社)」「リアルサウンド」などで活動中。





 

ラ・ペオニア運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。


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