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【ラペオニアインタビュー⑫】「“波打つもの”を描くことが、最ものびのびと手を泳がせていられます」───モチーフにしている3つの柱とは?イラストレーター・kokunoさんにインタビュー!



■Profile

ニックネーム:kokuno

ツイッター:@k5k9no

出身地:日本












■Art Gallery



───まずはじめに、簡単な自己紹介をお願いします!


「kokunoと申します。普段はマイペースにTwitterに作品をアップしております」


───絵を描き始めたのはいつ頃からでしょうか?また、美術系の学校などに通ったことはありますか?


「物心つく前から自然と描いていたようです。ですのでずっと生活のそばにありましたが、作家性について考え始め、今のような絵を描き始めたのは、3年ほど前でしょうか」


「アートやデザインについて専門的に学んだことはありません。描きたいものについて一人黙々と考えていたら、いつの間にかここにいました」


───スケッチブックを見せてください。また創作する際の環境についてもお聞かせください


「このあたりの絵はスケッチブックに描いている感覚ですね」



「「絵を描く」ということは私自身を「孤独でいさせてくれる」ことでもあるので、周りに人がいない環境で描くのが好きです。「絵を描いている孤独な私」といった感じではなく「対岸に何かが見える場所にいて、それを眺めている」ような感覚です。自室でお水片手に黙々と描いています」


───異国を彷彿とさせる人物像と模様のような細かい曲線がとても印象的だなぁと感じました。現在の創作スタイルはいつから始められたのでしょうか?


「ありがとうございます、恐縮です。これもやはり3、4年前です。欧州モデルさんがメインのファッション雑誌を購読するようになってから、今のような顔つきの人物を描くようになりました」



「描いているときに自身のストロークを感じるのがとにかく好きで、「線を描く」行為そのものに重きを置いています。その結果「波打つもの」を描くことが、最ものびのびと手を泳がせていられると感じ、曲線的な模様や流動性のあるものを描くことが多くなりました。元々アール・ヌーヴォー様式の雰囲気も好きだったので、それらすべてが集結し現状のスタイルが出来上がっているように思います」


───絵を描く上でのテーマやモチーフはなんですか?


「大きなテーマは「共存」...でしょうか。意識してこのテーマを描いているというわけではないのですが、私自身が物事や生命についていろいろと考えるのが好きだからかもしれません。あとは自分の好きに素直でいることを心がけています」



「モチーフは大きく3つの柱です。"Nature"「自然物」だったり「ありのままに」という意味を込めて。次に"Fantastic"ファンタジーな要素や心踊る世界観。最後に"Fashion"装飾的であったり、様々な時代のファッショナブルさも取り入れていたいと考えています」




───現在に至るまで、ご自身の嗜好に影響を与えた作品をお聞かせください


「生活の中で触れたものすべて…としか思い浮かばず、これ!と言えるものはないのですが、創作意欲という観点ですと、『Harry Potter』や 『Fantastic Beasts』の世界である、WizardeingWorldには多大な影響を受けました。特に、一瞬であの世界へ誘ってくれるような「音楽」の力に圧倒され、あの音楽を聴くだけで絵を描きたい!というマインドになります。空想的でわくわくする未知の世界は大好きです」


───また、ご自身が今まで描いた作品の中で1番印象深い作品は何ですか?そう感じたエピソードも併せてお聞かせください


「こちらの作品です」



「今の作風を決定づけた絵でもあります。この絵を描いていた時期、自分の描いた線に色を塗ることがとにかく苦手で、試行錯誤を繰り返していました。そこで「色を塗る」ではなく「色を描く」という認識に変え、それを初めて体現できたのがこの作品でした。この作品を皮切りに「自分の持っていきたいと思う最後 まで楽しく描く」ことが苦ではなくなってゆきました。この作品が一つ目の大きな波となり、その波の満ち引きが暫く続いてくれた、印象深い作品です」


───尊敬するクリエイターさんを教えてください


「今の「描く」ことに焦点を置くきっかけとなった秋屋蜻一先生。漫画家の尾田栄一郎先生も敬愛しております。絵に限らず、自身のスタイルについて常に向き合い活動しているアーティスト・クリエイターさんを尊敬しています」


───これまでに参加した商業プロジェクトについて教えてください


「「ILLUSTLATION2022」に掲載していただいております。他にもコラボグッズの販売や、展示企画に多数参加させていただいております。いろいろなお話しをいただく中で、絵が運んできてくれる出会いに私自身とても楽しませていただいております。ありがとうございます!」


───今後、挑戦してみたいことはなんでしょうか?また、何か告知がありましたらぜひ!


「もっともっとたくさんの絵を描いて、いつか分厚い画集を作りたいです。あとはものづくりのジャンルの幅を広げたいなと考えています。まだまだ構想段階で詳しくお話しはできないのですが...とことんマイワールドを追求していきたいです」


───インタビューありがとうございます! 最後にファンに一言お願いします!


「いつも見ていただき本当にありがとうございます。私もこれまでインターネットなどを通じて多くの刺激的な作品と出会えたことで、今こうして絵を描き、公開をしています。kokunoの絵が皆様の創作活動の刺激になったり、新しい発見に繋がったり、生活の中の密かな楽しみになれていたら心から嬉しく思います」


 

■ライタープロフィール

ニックネーム:sasamoto chihiro

出身地:日本・東京都

ツイッター:@tiam_00

自己紹介:2021年に日本大学芸術学部文芸学科を卒業後フリーでライターをしております。


アニメ文化とアンティーク雑貨と絵を見ることが好きで、物語だと西洋ファンタジーやバトル系、耽美さを含んでいるものが好き。おすすめされたらオールジャンルなんでも見ます。


現在は「アニメイトタイムズ」「クウネル・サロン(マガジンハウス社)」などで活動中。


 

ラ・ペオニア運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。


多言語(日中英)翻訳と情報発信のサポート、ビジネスチャンスのクロージング斡旋も行っております。インタビューや業務提携などのご希望がある方は、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡くださいませ。

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