• ラ・ペオニア編集部

伝統と常識に縛られない国際色豊かなマルチアーティスト! ワールドワイドに活躍中の静電場朔先生に創作の裏側を伺いました!(上)


■Profile


ニックネーム:静電場朔Diàn⚡️(せいでんばさく、英語: Dian、中国語: 静电场朔)

ホームページ:lit.link/en/dianjp

ツイッター:@diansaku

INS(メイン):@diansaku

INS(アート):@diancosmos

WORK:info@xl-universe.com

職業:マルチアーティスト







「誰も生活の中で様々な役目を担っていますが、自分の場合は「マルチアーティスト」と呼ばれてほしいと思っています」by静電場朔



──── 早速ですが、「静電場朔」というニックネームの由来をぜひお聞かせください(笑)。


「はい、詳しく説明しますね(笑)。「朔」という字は、自分が中学生の時から使い始めたペンネームです。続いて「静電場」の由来ですが、実は自分は日常生活の中で(静電気)を起こりやすい体質なんです。また、物事を考えだすと脳内で想像と空想が止まらないタイプです。人間の脳は高速回転すると花火が迸る電場のようになるから、高速思考している自分の状態を「静電場」という言葉で表しても良いかなと思いました。


「静電場朔」というニックネームは、自分が見えない「静電場(自分の精神と思想)」の部分と、自分が見える「朔(外見としての自分)」の部分の組み合わせでできていることを意味しています」


──── 日本に来てからもう10年経ったんですよね! 静電場朔先生が感じる自分の「成長」についてお聞かせください


「この10年間、自分はひとりの学生から、独立活動するクリエーターになったことが、一番大きな変化だと感じています。ただし、成長ということは、自分がまったく違う自分に変わっていくことでなく、元々自分にあった何かのものを、取り戻しつつあるような自分になること、だと思います。


一言でいうと、成長というのは日常の中で様々な物事と出会って、その影響を受けて、自分の思想と世界観が何回も何回も破壊されて、また自分から再構築していくということです。私もさまざまな経験を経て、最終的に今にいる「私」になりました」


静電場朔先生の作品:東京シリーズ ―『蓮根』、『下北沢』、『渋谷』、『上野』


──── 静電場朔先生は、絵画の創作をいつからスタートしたのでしょうか? また、先生が「ポップアーティスト」の道を選んだことにはどんな理由があったのでしょうか?


「お絵描きがスタートしたのは随分昔、恐らく小学生になる前です(笑)。その時から色んなストーリーを構想して、絵にしました。当時は半分冗談で作品の「出版」もしました。そして、周りの友達にも読んでもらいました(笑)。


正直に言いますと、自分は社会定義上の「ポップアーティスト」になったとは特に思っていません。ただし、自分の思想感想を何らか具現化した形で、より多くの人の五感にまで届けたい、という強い願望があります。そして、その表現手法は通俗的、大衆文化的、一過性のものであるため、表現者としての自分は文字通りに「ポップアーティスト」になっているかも知れません」



──── 静電場朔先生は、インスピレーションをどのように獲得しているのでしょうか?


「自分の場合、あまり目的を持って「獲得」しようとはしていないです。創作のインスピレーションは、自然に頭の中に湧いてくるような気がします。私は好奇心旺盛なタイプのせいか、いつも自分の心の扉を開いているので、思想(アイデア)は自由に行き来できるんです!」

静電場朔先生が手掛けたオリジナルアートフィギュア


──── 人の性格や人生の選択には家族の影響があると思いますが、ご両親が静電場朔先生の趣味や仕事についてどのように考えていらっしゃいますか?


「私の両親は私が選んだ仕事と趣味に、これまで干渉したことはあまりないですね。むしろ彼らは間接的な応援をたくさんしてくれて、おかげで、豊かなアイデアに恵まれた自分がいると考えています。


また、自分は幼少期から両親に連れられ、様々な国を旅したり暮らしたりしていました。その中で自分が感じたのは、世界各国、言語体系と美的表現がまったく違っても、その根源的な部分、あるいは核の部分には共通しているものが存在していることです。その経験は今の私に、まるで自分の神経細胞の中に溶け込んだようになって現れています。自分が創作を通して発信しようとするメッセージに、その経験から得たものがあらゆる場面に現れています」


──── 静電場朔先生が日本で頭角を表し始めたのは、日本留学中の時にさまざまな賞を取ってからだと思いますが、こうした留学生活が先生の創作にどんな影響を与えたのでしょうか?


「留学生時代に関する記憶はここ数年、もうすでにぼんやりしたものになってきていますね(笑)。過去の自分の「レベルアップの段階」を今思い出すと、やはり自分が未熟であることから徐々に「独立」していく、という過程での影響が一番大きかったです。創作の面にしても、経済の面にしても、また生活の面にしても、物質的な状態の量的変化は、人の精神上でも質的な変化を引き起こしています。そして、連鎖反応のように、人はどんどん進化していきますね」


静電場朔先生が手掛けたオリジナルアートフィギュア


──── 静電場朔先生のこれまでの作品展のテーマは、鬼、妖怪、または神話関連のものが多い気がしますが、このようなテーマで創作する理由はありますか? また、それを通して、社会と大衆に伝えたい理念などがあれば、お聞かせください。


「私は妖怪というテーマが好きですけど、「伝統思想と慣性思考に縛られてる状態で創作された妖怪」があまり好きではありません。今でも多くのクリエターたちは、昔の古い作品ばかり参照して、妖怪を描いていると感じています。それはどこかおかしいですね。自分が理解する現代社会に相応しい妖怪のイメージを、みんなに伝えなきゃと思いながら、私は作品を作りました(笑)。


また、私自身の理解を説明すると、そもそも妖怪は目に見えないものですから、自由自在な存在だと思います。そして、現代社会に入ると、それなりに社会に適する行為をすべきではないかと考えています。


なので、私が描く妖怪のイメージには、現代的でファッショナブルな要素を多く取り入れています。妖怪は「無相物の具現化」ですから、「常識的のイメージ」より「脱常識的なイメージ」のほうが、妖怪らしいと思います」



──── なるほど、その考えは作品創作手法との関連性についてもご説明していただけますか?


「もちろんです。より簡単に説明するために、こちらで私自身の過去の作品展を紹介させていただきたいと思います。例えば、2017年10月に東京豊國アトリエで行った『墨絵展・妖怪吐息』と、2019年秋、越後妻有で行った「大地の芸術祭」の中の個展であり、中国ハウスプロジェクト展『勿体無』があります。

参考リンク:墨絵展・妖怪吐息

参考リンク:「大地の芸術祭」の里 越後妻有2019秋


その2つの作品展での創作において、私は「生まれ暮らした土地に立ち返る」という文化的な観点から、作画を伝統的絵の具の墨汁と顔彩などを採用して作品制作を試みました。もう1つの理由を説明しますと「世間で常識的に認定する表現手法」とわざと離れて、自分らしく斬新さがある表現手法に挑戦する意味も込めています。


芸術表現というのは「観察」から「還元」への過程ではなく、「感受」から「表現」への内心思想のアウトプットだと思います。私は自分の目で見たものを表現したいではなく、五感で受け取った世の中から入ってきた情報を再構築し、作品を通してパワフルに情報発信したいと思います」

静電場朔先生の作品:『勿体無』、『シュレーディンガーの猫』


──── 静電場朔先生は、数多くのブランドとコラボ企画をしていますが、ご自分の表現スタイルと商業的な部分のバランスはどのように考えていますか?


「大体の場合は、自分のことよりクライアント様の要望を優先させています。お世話になったクライアントの皆様は、ほとんど私の作品と商業案件の良きクロージングさせる方法を提案の段階からわかってて話しくれています。それは本当にとてもありがたいことだと感じています。お陰さまで、私も違う角度から自分の表現スタイルを観測することができます」



──── 静電場朔先生の会社「大宇宙醸」は、具体的にどのような事業を行っているのでしょうか?


「(株)大宇宙醸は、自社のアーティスト・チームを基盤としたクリエイティブ・アート・グループです。アーティストの個展とともに、多くのアートイベントを企画・プロデュースしています。また、多くの有名ブランドのアートディレクション、音楽、映像制作を手がけています。今後も「大宇宙醸」を事業内容として、21世紀の時代先端に奔るキャラクターを創り出してきたいと思います」


──── 起業してから、自分に何か変化を感じましたか? 創作と会社運営バランスの捉え方は?


「実は日常生活にはあまり変わりはないと感じています。まあ、一緒に仕事をする仲間が増えて、仕事の量もそれなりに増えてくるので、複数のプロジェクトを同時に実行し、管理することに慣れてきました。


創作と会社運営のバランスを取れる秘訣といえば、ゆっくり休むことがポイントだと思います。物事が山積みでも、しっかり整理整頓された後に計画スケジュールが見えてきます。しかし、休みがうまく取れなかったら、司令官である自分、すなわち計画の土台が崩れてしまうので、すぐに混乱状態に落ちてしまいますね」

静電場朔先生の作品:『ブラウン運動』、『変体』、『霧都』


──── 日本の文化から最も影響を受けたことについてお聞かせください。アニメ・マンガ・ゲームの中に好きな作品タイトルはなんでしょうか?


「ACGカルチャーは私の成長過程において切っても切れない部分で、第二の人生と言っても過言ではないでしょう。好きな作品も山ほどありますし、分野も多岐に渡りますが、大きい影響だと言えば、やはり手塚治虫さんと楳図かずおさんから受けた影響は最も大きかったですね。今でもしょっちゅう見返していますよ」



──── 最も尊敬する人をお聞かせください。


「“最も”となると、選ぶのはやはり難しいですよね。独立創作をし、アイデアを作品までに仕上げる行動力があるクリエーターの方たち、みんなは尊敬すべきだと思っています」



──── インタビューありがとうございます。では、読者の皆様に一言をお願いします。


「これからも面白くて愛にみち溢れた作品を作っていきますので、ぜひ楽しみにしていてください!」


(※静電場朔先生の活動歴と作品については続編でご紹介します。ぜひご期待ください)

 

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