■Profile
ニックネーム:抖抖(とうとう)
SNS:@oreorainbow030
出身地:中国
職業:フリーイラストレーター
専攻:アニメーション
■Art Gallery
「好き」を仕事にするには、才能と勤勉、そして100%の愛情が必要なのです!!
────まずは先生の自己紹介をお願いします!
「抖抖(とうとう)とお呼びください。今はフリーのイラストレーターとして活動しています! 大学ではアニメーション専攻でしたけど、アニメーション分野では、そこまで才能がないと自覚しまして、それに昔からイラストを描くのが大好きでしたので、フリーランスのイラストレーターになることを決意しました。インドア派なので平日は自宅に引きこもっている時間が多いです(笑)」
────フリーランスというのは、例えば家族からは何か心配することはないでしょうか?
「実際はそんなことはありませんよ! 家族からは、自分で自立できるなら好きなことをやりなさいと言われていて、むしろフリーイラストレーターになることを応援してくれました。 まあ、自宅で絵を描く仕事の良いところは、余分な出費もかからず、食事の心配もなくなり、絵を描くことに専念できることです。それに気分転換したい時には、ゲーム機もすぐそばに置いてあるから楽ですね(笑)」
サンリオと中国Lolitaブランド「告白気球家」ロリータ洋服コラボ用イラスト
────イラストレーターにとって、大切なことはなんだと思いますか?
「やはり一番大事なのは、毎日絵を描くことですね! 一日でも絵を描かないと、腕が落ちてしまう気がします。順調に描けた作品や、人気となった作品は、ほとんど丸一日、夢中になって集中して作業をして出来上がったものが多いです。今は自分なりのペースで作業をしていますので、ストレスがなくなりましたが、作品の量は以前より大分減ってきたので、描くスピードが昔と比べて落ちているのではないかと感じています。だからイラストレーターは毎日描き続けることが欠かせませんね!」
────先生は、自分が「クリエイターになった理由」についてはどう思っていますか?
「自分は子供の頃からオリジナル小説を書くのが好きでした。また小説を書く途中で、そのストーリーに自分が描いたイラストを入れることがとても楽しくて、そこから自然に絵を描き始めました」
────クリエイターになってから何か気づいたことはありましたか?
「絵を描き始めてからわかったことは、絵を上手に描くことは、本当に難しいことだということ。また世の中は才能によって運命が分かれてしまうのだということ。絵を描くことに才能がある人とそうでない人とは、まったく世界感が違うんだろうなと、いつも思っています。
たとえば自分にとって、カラー作品で色全体の統一感を表現することは非常に難しいことですけど、私の好きな才能あるイラストレーターさんたちは、まだ年が若いなのに、作品創作時から、その調和された色表現を魅力的に、自由奔放に表現できています。このレベルに到達することは、私にはとても難しいと感じますので、心から彼らの才能を羨ましく思います。
ただし、才能は重要ですけれど、絵が上手になるためには、努力も絶対に必要だと思っています。努力を重ねて自分の限界まで上手になることは素晴らしいことであり、勤勉さも才能の一種だと思います。
天才の人も、勤勉さで才能の差を埋めようとする人も、私の憧れで、目標であります」
────クリエイターとなってから、創作生活に大きな影響を与えた経験はありますか?
「自分としては、美術大学へ入学するための試験が一番心に残る経験です。受験のために絵を描くことは、世界で一番辛いことと、いつも思っています。また、その時期の自分の作品を振り返ると、特に心から好きな作品は残っていないと感じています。
ココだけの話、お仕事なのに申し訳ないのですが、イラスト依頼を沢山受けて、納期を焦る時も、美術受験と似たような感覚に陥ります。なので今は、ゆっくりと自分のオリジナル作品を育てていきたいと思っています。そしてその自由に作品を創作できるプロセスにこそ、何よりも幸せを感じます」
────クリエイターとしての悩みごとを教えてください
「悩みといえば、やはり目を使いすぎることです。体力の限界を迎えても「また描き続けたい!」と頭の中で、体を休みたい派と作品を作り続けたい派との<意識の戦争>が爆発します(笑)。また、毎回毎回新しいものを描きたいと思うので、その<新しい作品に相応しいイメージ>を掴むことに、とても苦労しています。
キャラクターを描く時、ポーズが理想的でなかったり、あるいは姿勢が硬すぎるように見えたりする時は、イライラして神経質になってしまいますね。仕上げた作品が自分の満足できるレベルに至らなかったら、それをどうしても他のイラストレーターさんの作品と比較してしまうので、落ち込んてしまいます」
────好きなイラスト作品や尊敬するイラストレーター先生は?
「好きな作品は山ほどあります、尊敬する先生もそんな感じです。世の中には天才肌なイラストレーターが数えきれないほどいるんだよね、と作品を見る時いつも思っています。
自分が特にお気に入りの先生は、宇一先生(@kumori_ufo)とYORIYUKI先生(@YORIYUKIII)です。お二人の作品は、独自な世界観とユニークな表現手法で構成されていて、面白くてとても好きです。技術面に優れた方といえば、キリがないので……ここまでにします」
────先生の作品にはいつも「かわいい要素」がたくさん入っていますが、これは「かわいい要素」への愛着からくるものなのでしょうか?
「可愛いものが大好きで、絵のテーマはほとんどロリータ洋服を着る女の子がテーマです。それが自分に一番合うなと思っています。
また、自分はイラストレーターというより、空想の洋服ファッションデザイナーのほうがもっと合っていると思います。現実ではあんまり見当たらない、空想的で少女的な要素を「ロリータ洋服×可愛い女の子」としてデザイン構成し、そして表現するのが自分の作品です。たまにダークなテーマの作品も描きますが、その時はまた違う要素構成にします。自分にとって本当の意味の「イラスト創作」は、まだまだ奥深く、これからだと思います」
────今後の作品創作について何か方向性などはありますか?
「立ち絵的な作品より、光と影があるシーン的な作品をもっと描きたいと思います。前からずっと完成度高いのイラストを試したいと思っていますので。近いうちにシーン的な作品を描こうと準備をしています。可愛い女の子がたくさんいてストーリー感が伝わるイラスト作品ができるといいねと思っています。創作というのは、自分の「好み」を表現することなので、今後も好きなジャンルに深く掘り下げたいと思っています」
────先生が参加した商業プロジェクト案件について教えてください
「最初の頃は和紙テープ用のイラスト依頼は沢山ありましたね! 最近手掛けた比較的に大きな商業案件は、NetEase様のスマホゲーム「ハリー・ポッター:魔法の覚醒」、リリスゲーム様の「AFKアリーナ」に参加しました」
────芸術と商業の融合についてはどう思いますか? 何かやりたいコラボはありますか?
「個人的には文房具関連のコラボ企画が大好きです。過去にも色んなものを作りました。また個人オリジナルグッズの場合は自由に創れるので楽しくやっています。
また、小学生の頃からロリータファッションが大好きで、特に日本のロリータブランド「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」と「Angelic Pretty」がとても気に入っています。当時はお小遣いが全然足りなかったけど(笑)今はようやく自力で購入できるようになりました。可愛いロリータ洋服を買うこともイラストレーターとしてのモチベーションのひとつです(笑)。機会があれば、自分がデザインしたロリータ洋服のリアル商品化が実現できればと憧れています。
まだBJDドールに関して、今まであまり深く関わっていませんが、個人的にとても興味があります。こういったコラボも実現できるととても面白い企画案件になると思いますね!」
────では最後に、日本のファンたちに伝えたいことをお話ください!
「いつも応援してくださってありがとうございます。皆様が私の絵を気に入ってくれることが一番嬉しく思っています。今後もご期待に添えるよう、もっともっと可愛い女の子のイラストをいっぱい描きますので、是非楽しみにしてください!」
抖抖先生の最新作品情報と商品化企画は、ラ・ペオニアにて告知していきます。ぜひお楽しみに!
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