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【ラペオニアインタビュー㊵】「「子供時代の自分が喜ぶものを作ること」を最も大事にしています」――イラストレーター・marikoさんにインタビュー


■Profile

ニックネーム:mariko

エックス:@mariko_889

出身:日本

職業:イラストレーター












■Art Gallery


――まずはじめに、簡単な自己紹介をお願いします!


「marikoと申します。児童文学のようなファンタジックな世界観が好きです」


――絵を描き始めたのはいつ頃からでしょうか?また、美術系の学校などに通ったことはありますか?


「物心つく頃から描いていたと思います。PCに触るのも幼い頃から好きで、フリーゲームやフリーソフト、イラスト系の個人サイトをよく見ていました」



「フリーのCGソフトで絵を描いて、Webで公開してみたいと思うようになり、2003年に個人サイトを作りました。現在持っているサイトには、当時から引き継いだデータも残っています。美術を学んだことはありますが、仕事にするのは向いていないと感じたため、趣味として楽しんでいます」


――現在に至るまで、ご自身の嗜好に影響を与えた作品をお聞かせください。


「子供の頃に図書館で読んだ小説や、PCで遊んだゲームの世界に強く影響を受けていると思います。

ドリトル先生・ムーミン谷・ピーターラビットなど動物が登場する物語、ホームズやクリスティをはじめミステリやSFなど、日常を離れた不思議な物語が好きでした」


「日本作家では舟崎克彦「ぽっぺん先生」シリーズのユーモアとシニカルさ、哀愁を感じる物語が強く印象に残っています。真似して物語を作ったこともありました」


「ゲームでは「魔導物語」やコンパイル作品、漫画では「魔法陣グルグル」など、魔法や冒険の世界が大好きでした」


――女の子を多く描かれていると思いますが、描く上でのこだわりは何でしょうか?


「長年描くうちに自然とこうなりました。長い髪やふわっとした衣装、頭身の低い子供が自分の手や感覚に合っていると感じます。子供が活躍する物語が好きでしたし、自身の子供時代を投影するにも少女は都合がよかったのだと思います」



――続けて、創作をする上でのテーマや世界観を教えてください。


「「子供時代の自分が喜ぶものを作ること」を最も大事にしています」



「幼い頃触れた不思議な魔法や非現実的な美の世界にいまでも強い憧れがあり、自分でもこんな世界を作ってみたいとの思いで描き続けてきました。人からどう見えるかではなく、自分が楽しいこと、納得行くことをこれからも追い求めると思います」


――作品を拝見させていただく中で、手を前で組みながら瞳を閉じているポーズが印象的で、祈りにも似たようなものを感じました。こちらのポーズについてお聞かせください。


「こちらも近年無意識のうちに描くようになりました。描くことは自分にとって安息や浄化、夢想、過去への回帰といった意味合いが強いからだと思います」



――そうだったのですね。では、そんな世界観の中で生きているオリジナルキャラクターをご紹介頂けるでしょうか?


「黒猫の少女はマヤ、金髪の少女はフェリッカといいます。厳しいお家に育ったフェリッカは、マヤに連れ出され初めて外の世界を冒険します。フェリッカはそのお礼に、マヤに不思議な絵本を贈ります。二人はその後会えなくなりますが、マヤは絵本の世界で旅を続けます」


▲フェリッカ


「マヤは子供時代の自分に近いイメージで、自分のかわりに行きたい世界に行ってもらう役割を担っています」


▲マヤ


――ご自身が今まで描いた作品の中で1番印象深い作品(イラスト)をお見せください。


「2018年、自分の描きたい世界が少しずつ見えてきた時期の作品です。完成が自分の誕生日だったこともあり気に入っています」



――ご自身についてにはなるのですが、ライフスタイルはいかがお過ごしですか?


「普段は会社に勤め、画像制作やWebコーディングなどのデザイン業務を担当しています。カメラと散歩が好きで、天気のいい休日は大抵カメラを持って公園や美術館、自然のきれいな場所に出かけます」


――カメラがお好きなんですね!


「オールドレンズと呼ばれるフィルムカメラ時代の中古レンズを愛用しています。自宅では多肉・観葉植物をたくさん育てており、日々のお世話を楽しんでいます」



――今後、挑戦してみたいことはなんでしょうか?


「ありがたいことにご依頼やお誘いをいただくことも増えてきました。お力になれそうなことがあれば何でも挑戦してみたいと思っています。個人的な目標としては、イラスト集を作ってみたいです。またYoutubeをよく見ていますので、いつかどこかで自分が応援する配信者さんのお役に立てる機会があればと夢見ています」



――インタビューありがとうございます! 最後にファンに一言お願いします!


「自分のための創作ではありますが、楽しんでいただけるのならば嬉しい限りです。続けられる限りは描き続けたいと思いますので、見守っていただけますと幸いです」


 

■ライタープロフィール

ニックネーム:笹本千尋 -sasamoto chihiro-

東京都在住

ツイッター:@tiam_00 

自己紹介:2021年に日本大学芸術学部文芸学科を卒業後フリーでライターをしております。


現在は「アニメイトタイムズ」「クウネル・サロン(マガジンハウス社)」「リアルサウンド」などで活動中。




 

ラ・ペオニア運営会社の株式会社ジニヤズでは、若手クリエーターたちの作品や発想、活動をインタビューを通して世界中の多くの人々に伝えることを応援しております。


多言語(日中英)翻訳と情報発信のサポート、ビジネスチャンスのクロージング斡旋も行っております。インタビューや業務提携などのご希望がある方は、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡くださいませ。

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