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癖があるダンスで中毒者続出!「みなほしちゃん」を創り出した3Dモデラーかめ山氏にインタビュー!


■Profile

ニックネーム:かめ山 SNS:@mukumi 職業:3Dモデラー、サークル「もち山金魚」でVRChat向けのアバターを制作・販売しています。ゆるくてデフォルメのきいた絵柄と、温かみのあるデザインが特徴。 代表作品:みなほし、すずはな、こぐまのルウ、etc

■ArtGallery

 

キュートなキャラ作りの原点は「MMD」!! 圧巻の精巧な作画・デザイン技術は、学校ではなく仕事の現場にて実践から会得!

──かめ山様がクリエイターになったきっかけは?


「もともとMMD(ミクミクダンス)に興味をもっており、3Dモデリングの趣味自体はそこが始まりです。MMDは二次創作メインで楽しんでいたので、今のようにオリジナルのモデルを作り始めたのはVRChatというサービスで自作アバターを使いたいと思ったことがきっかけです」


──過去、美術系大学に通っていましたか? またプロとしてキャラクターデザインなどの仕事をしたのでしょうか?



「美術系の学校には通っていません。以前はイラスト・デザインに関わる仕事をしており、仕事の中でグラフィックソフトの使い方や3Dモデリングについての知識を学びました」


──ニックネームかめ山、サークル名のもち山金魚、それぞれの名前に何か意味があるのでしょうか?


「私はものすごい面倒くさがりで、本名の「亀山」をすばやく書くべく昔からこういう書き方をすることが多くて、それをそのまま採用しました。デジタルだと変換するほうが面倒くさいですが…


もち山金魚というサークル名は、○○商店、△△雑貨店のような屋号がかっこいいなと思い「かめ山金魚店」にしようかなと思ったのですが、金魚屋さんと間違われそうなのですこし変えてこのようになりました。金魚は桜錦を飼っています」


──ツイッターの紹介欄では「園芸と3Dと人生」と書いてありますので少し気になります、実際はどんなライフスタイルでお過ごししているのでしょうか?


「bio(プロフィール)に言及されるのちょっと恥ずかしいですね…園芸が趣味で、以前はその関係の投稿が多かったのですが、最近は3D関係ばかりになっています。昼間は庭仕事をして暗くなったら3D作業というライフスタイルが理想ですが、ついついPC前に張り付きがちですね」


──今後のお仕事の予定は?


「今後もオリジナルのアバターを制作していけたらなと思っています!」



ダンス動画で大人気!みなほしちゃん誕生の秘密に迫る!


※おいこらしょ氏 @oicolatcho の投稿動画より転載


──みなほしちゃんは、どんな発想で作られたでしょうか?


「みなほしちゃんを作る前に、「すずはな」さんという同じくVRChat用アバターを作っていて、その子の妹のイメージで生まれました。すずはなさんが大人しいキャラクターだったので、逆に活発、元気な子にしました。


それぞれすずらんと水仙がモチーフとなっていますが、どちらも毒性のある白い花という共通点があります」


──みなほしちゃんの設定(デザイン、性格、身長とか)について教えてください。


「みなほしちゃんは、大きいリュックを背負った小さい女の子。性格は働きもので天真爛漫、食いしん坊なイメージです。モチーフは水仙で、みなほしという名前も水仙が水際に咲く星型の花であることから付けました。


お洋服はお下がりなのか、シャツもエプロンもぶかぶかです。リュックの中身はカブと水仙の花です。(残念ながら食べられないが、知っているのかどうか…)


表情の設定は12種類あるのですが、どれもはつらつとして無邪気なイメージです。泣き顔はちょっとかわいそうですね。


アバターとしての身長は100cmになっていますが、「誰でもなれる」という前提があるので身長体重、年齢などの細かい設定はない、ということにしています」


──みなほしをはじめ、かめ山様がデザインしたキャラクターが、独特なセンスが感じられます。クリエイティブの部分を少し紹介してもらいたいと思います。


「3Dアバターとしては多分デフォルメの強さとか線の太さが特徴的で珍しいのかな?と思います。

ゆるくて柔らかい雰囲気が自分のイラストのいいところかと思っているので、その雰囲気を立体でも再現したくてがんばっています」


──キャラクターの表情はすごく熱意を込めて繊細に作られていると感じます。そのあたりに何かこだわりはあるのでしょうか?



「表情を作るのはすごく好きですね!基本12種類に絞っていますが、内訳に苦労します。キャラの性格の表現という面がまずありますが、コミュニケーションで便利に使えるもの、写真撮影用のきめ顔、なども意識的に取り入れています。


でも私の想像通りになるわけでもなく、、例えばみなほしちゃんでは「もぐもぐ顔」が特徴的で、私はゲーム内の食べ物アイテムで遊べるように、と思って入れたのですが、食べちゃいけない!ものを食べていたり、ユーザーさん同士がお互いをパクっと食べてじゃれあっているのを見て(かわいすぎますね)、想像していなかった遊び方にびっくりしました!」


──作品中、植物、お花の要素が多いと感じますが、何か理由はありますか?個人の趣味を取り入れているのでしょうか?


「そうですね、個人的な趣味の部分が大きいです。得意な分野なので取り入れやすくてよく使ってしまいますが、制作に縛りみたいなものができるのもよくないので、もっと色々な知識を取り入れていきたいと思っています」


※vket5に出展したブース。実は毒性のある植物だけが植えられたガーデンでした。


──「CG」ではなく、「3Dモデリング」を通してキャラクターの創作を続けることに何か理由がありますか?


「自分自身がキャラクターになれるという体験の面白さがあります。最初に自作アバターに「なれた」ときは、一日で人生の通算自撮り枚数を超えたと思います。また、改変の文化も面白くて、購入したアバターを自分らしく・理想の解釈・独自のアイデアで改造してくださっているのを見るのもとても楽しいです!」


──ネット上、かめ山様がデザインしたアバター(特にみなほしちゃん)を使って作成したMMDやダンスビデオが多くて話題にもなりました。当時はこういう「ソーシャル時代ならではの拡散方法」を想定したのでしょうか?


「全く想定外です。MMDが好きなので一部規格をあわせてありますが、基本的にコンバートは使用者さんが自らやっておられるので手間と技術力の高さにびっくりします。フルトラッキングのダンスも毎日の癒しです…」


──みなほしちゃんはすでにいくつの商品企画が進行しております。かめ山様の個人希望として、今後はどんなビジネス的な展開はお望みでしょうか?



「今進んでいる企画がすでに私好みなのでワクワクしています! 商品ではないですが、みなほしちゃんがゆるキャラみたいなでっかい着ぐるみになったらいいな…と思っています」

(※進行中の商品企画の最新情報は、ホビーテレパにて告知していきますのでぜひお楽しみに!)


──かめ山様が好きなマンガ、アニメ、ゲーム作品は?ジャンルと作品名を少しご教授ください。


「マンガが大好きで、昔から好きなのは 苺ましまろ、ぼのぼの、ギャグマンガ日和、光の大社員、うえきの法則、などなど…会話劇に人間味が感じられるギャグ作品が好きですね。最近は阿部共実さん、田島列島さん、ハトポポコさんの作品が好きです」


──かめ山様が自分の創作の参考になったと思う作品はありますか?尊敬するクリエターは?


「イラストでは堀口悠紀子さん、おおばやしみゆきさんが大好きです。3Dではかにひらさんです。3Dでこんなにかわいいキャラクターが作れるんだ! と衝撃を受けました」


──ファンに向けてメッセージをひとことをお願い致します。


「いつもありがとうございます! これからものんびり何かしていきますので、見守ってくれたらうれしいです」

 

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